コイントス

フィギュアスケートの最新情報や基礎知識などをブログに載せています。スケート業界では知られているものの、はっきりとは語られていないことやフィギュアスケートをする上で大切なことを考えていきます。

アマチュア選手とプロ選手の違い

 世界中で行われるスポーツの多くは、19世紀のイギリスで時間やお金に余裕のある上流階級の人々の娯楽として生まれました。その後、テニスやゴルフなど、スポーツは一般人にも広まりますが、そのことを面白くないと考えた上流階級の人々はマチュア規定をつくりました。正々堂々、公明正大(こうめいせいだい)な試合態度や行為のことをフェアプレーと言います。このフェアプレーが大事であるという精神も、上流階級に相応しい態度をとるべきであるという考えのもとに生まれました。

 アマチュア規定(参加者はアマチュア選手のみ)が初めて設けられた大会は、1839年ヘンリーレガッタ大会(イギリスのボート大会)です。アマチュア選手とプロ選手を区別するようになったのは、19世紀初頭と言われています。その後、各競技連盟がそれぞれでアマチュア規定を設けるようになりました。1925年国際オリンピック委員会IOC)がオリンピック憲章に「オリンピック参加はアマチュア選手のみ」と規定しました。

マチュアとプロ

 マチュアとは、ある分野ではるかに優れた知識や経験があっても、それ(スポーツなど)を職業としておこなったり、それにより生活したりしない人(選手)のことです。一方、プロとは、プロフェッショナルの略であり、アマチュアではない人(選手)。ある分野において、はるかに優れた知識や経験があり、それ(スポーツなど)を職業としておこない、それによって得られる収入で生活する人(選手)のことです。

オリンピック憲章

 1974年、オリンピック憲章は改訂されました。アマチュアという言葉が削除され、アマチュア、プロに関係なく、実力者がオリンピックに参加できるようになりました。オリンピック憲章には、以下のようなことが記されています。

・フェアプレーと非暴力の精神を尊重し、しかるべく行動しなければならない。

・あらゆる点で世界ドーピング防止規定を尊重し順守しなければならない。

ドーピングとは

 ドーピングとは、競技能力を高めてよりよい結果を得ることを目的に、使用が禁止されている薬物をつかって競技する不正行為のことです。ドーピングはフェアプレー精神に反し、オリンピック憲章で禁止されています。1968年の冬季グルノーブル五輪から正式にドーピング検査が行われています。

マチュア規定の問題

 アマチュアといいながら、実際は国家から金銭的、物質的な援助を受け、スポーツに専念できる環境を与えらえれたスポーツ選手がオリンピックで活躍するようになりました。かつて共産主義という国の体制を整えていたソビエト連邦(ロシアなど)や東ヨーロッパ諸国で、プロ選手として個人的に利益を得ることはないかわりに、国から金銭的、物質的な援助を受け、スポーツに専念できる環境を与えられたスポーツ選手がいます。彼らは、ステート・アマチュア(国家選手)と呼ばれていました。

 1972年頃からスポーツ界では、選手が企業と契約し、企業から用具の無償提供や経済的支援を受けるかわりに、企業名が記された用具やウェア(衣服、着用品)を大会で使用するなどして企業の広告塔になる、という仕組みが広まっていきました。

 

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