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フィギュアスケートの最新情報や基礎知識などをブログに載せています。スケート業界では知られているものの、はっきりとは語られていないことやフィギュアスケートをする上で大切なことを考えていきます。

全日本フィギュアスケート選手権大会2023、男子は接戦でレベルが高い!宇野選手が二連覇、6度目の優勝!他

 

 全日本選手権2023シニア男子が行われ、宇野昌磨選手が二連覇し、6度目の優勝です。これで羽生君の記録(6回優勝)に並びましたね。その上に、佐藤信夫先生の記録があり、10回優勝の十連覇です。信夫先生に続いて、6回優勝の羽生結弦、宇野、それから本田武史。羽生、宇野、本田は、歴代2位タイですね。すごいなー。

 

 宇野はシニアに上がってから、常にトップに羽生がいて、羽生の影に隠れているような、そんな感じに見えました。フィギュアスケートをそれほど知らない人であっても、みんながパッと思い浮かぶ代表的な選手は羽生であり、彼は五輪二連覇の実績もあり、人気もあります。宇野の旬な時期というか、選手として良い時期には、羽生がいたから、目の上のたんこぶではないけれど、羽生が現役を退き、宇野は、やっと掴んだトップを誰にも渡したくないでしょう。羽生と同じ時代に競ったことは運命だから、仕方のないことだとしても、なんとも言えませんが。宇野と羽生が別々の時代の選手であれば、宇野は、もっと国内で活躍できたことでしょう。昔のインタビューで、宇野が「僕だって、いつも2番手は嫌なんだ」と答えていて、これは本音だなーと思ったことがあります。私は選手のインタビューは、あまり聞かないのですが、この宇野の言葉は耳に残っています。成績で宇野が羽生を上回っても、世間からの注目は羽生がエースで、それは変わりませんでした。宇野はエース級の実力があるのに2番手でしたからね。

 

 たとえ0.01点差であっても、金メダルと銀メダルの差は雲泥の差なのですよ。注目されるのも名前が残るのも金メダリストであり、やっぱり一番記憶に残る選手は金メダリストですから。それだけ重みもあり、日本一や世界一は簡単なことではありません。世界は広いし、羽生とネイサン・チェンか現役から退き、イリア・マリニンが力をつけてきました。ここ数年で、もう第二のネイサンが誕生ですよ。羽生とネイサンの戦いと見てきて、今度は、鍵山・佐藤・三浦、対マリニン、となりますよね。どうなるのでしょう。なんとも言えない気持ちになります。マリニンも人間だから波がありますから、今後は分かりませんが、ネイサンは強かったね。復帰するのでしょうかね。ネイサンの話を聞いていると、今後もフィギュアスケートに携わっていくとのことですよ。今季も様々なアイスショーに出演していますね。

 マリニンは一人っ子なのかな、と思っていたのですが、年の離れた妹がいるのですね。10才ほど離れていて、彼女もフィギュアスケートを練習しているとのこと。将来が楽しみですね。マリニンはアメリカ・バージニア州に住んでいて、その州立大学に通っています。確か、フルタイムではないと言っていたはず、パートタイム学生のようです。パートタイム学生とは、本業が学生ではない学生を指します。例えば、働いている人や資格の勉強をしている人であったり、主婦や、スポーツ選手など。まあ、いろいろと個人の事情で、夕方や週末にパートタイム学生は授業を受けます。それで、また続きは今度にして、全日本の話に戻ります。

 

 今大会の宇野は練習から調子が良くないようで、構成難度を下げていましたね。それでも、これだけの結果を出せることはすごいですね。鍵山君は五輪シーズンがものすごく良かったですね。怪我の影響もあるのでしょうか、足元がぶれているような、ジャンプが少し変わったような気がするのですが。怪我をする前のジャンプの方が質が良かったように感じます。まだ、調整中なのかもしれませんね。鍵山、山本、三浦、佐藤、友野、壷井、吉岡、彼らは光っていますね。みんな、五輪のチャンスがある。そう思うほど、みんなスケーティングスキルが高いです。見ているとそんなに大差ないと思えます。宇野はレベルが突出していますが、その7人は今後の頑張り次第で、分かりませんよ。誰が切符を掴んでもおかしくないと思っています。女子の方が人気なのかな、と思っていましたが、男子の方が人気のようですね。良い選手がそろっているから人気も出ますよね。個人的には宇野、山本、友野のベテラン勢に頑張ってもらいたいと思っています。ただ、勝負の世界だから、スポーツは実力の世界なのでね。その時その時で力を発揮できる選手が勝つわけで。選手は負けず嫌いでなければ、強くなれないと思う。その試合に自分の調子を合わせられないようでは一流選手とは言えない。三浦とか、不調な時があるようだけど、このままでは、成績を伸ばすことは難しくなると思う。その不調の原因が何であるか、プレッシャーなのか、精神的なものなのか、肉体的なものなのか、それとも睡眠不足なのか、きちんと原因を見つけて、対処しなければならない。三浦君って高校3年生でしょう。高3にプロ意識を持てって酷なような気もするけど、フィギュアスケートはスポーツ人生が若い時期から始まるからね。体調不良になるのは自分に甘いからだと受け取られてしまうから。インタビューする側も、そういったことを聞き出そうとするからね。自己管理ができて、体が丈夫であればね、それに越したことはないのだけれど。また、スポーツに怪我はつきものと言われ、周りのサポートも必要になってくるわけで。いろいろと難しいですよね。

 浅田真央キム・ヨナの戦いを思い出しました。確か、グランプリファイナル2008で、開催地が韓国でキムは韓国国民からものすごく優勝を期待されていましたが、その大会で浅田に敗れました。キムは「私は風邪をひいていてマオに負けたのよ!ものすごくプレッシャーを感じた、もう二度と母国(韓国)で試合をしたくないわ!」と言い放ち、去って行きました。そして、真央ちゃんの演技終了後のスケートリンクにトイレサンダルが投げ込まれ、私はものすごくビックリしましたよ。激怒した韓国国民がそれを投げたのかもしれません。その時、真央ちゃんが高校3年生だったから、キムも高3で、若気の至りですなー。そこから、キムは成長し、世界選手権2009で優勝、バンクーバー五輪2010で金メダリストになりましたからね。まあ、キムの気持ちも分からなくもありませんが。マスメディアもバチバチで日韓対戦で盛り上がりましたね。なぜだか急に思い出し、これは私の忘れたくても忘れられない記憶の一つかもしれません。

 全日本選手権を見て、男子はミスを最小限に抑えれば、上位になれる実力者がそろっていると思いました。彼らの活躍が楽しみですね。

 

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