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フィギュアスケートの最新情報や基礎知識などをブログに載せています。スケート業界では知られているものの、はっきりとは語られていないことやフィギュアスケートをする上で大切なことを考えていきます。

ユース五輪2020で優勝した韓国のユ・ヨン選手とは

 今季(2019-2020年)からシニアデビューした韓国期待の星であるユ・ヨン選手は、シニアの舞台で着実に力をつけてきました。ユース五輪2020で他の選手を引き離すクリーンな演技を披露し、女子シングルで金メダルを獲得しました。この大会で3A(トリプルアクセルを着氷しました。女子で3Aを習得している選手の一人です。

史上最年少優勝

 それは2016年、年明けのことでした。あのキム・ヨナ選手の記録を塗り替え、史上最年少(当時11才)にして韓国選手権2016で初優勝しました。一夜にして韓国内で有名少女となったユ・ヨン選手は、周囲からの期待やプレッシャーでその後は苦しみます。翌年の韓国選手権2017では5位と沈みます。この年(2017年)に韓国選手権2017で優勝した選手が現在のライバルでもあるイム・ウンス選手です。ユ・ヨン選手は若干15歳(2020年1月時点)にして既に国内選手権で4度の優勝を収めています。韓国のフィギュアスケート界で不動の地位を確立しつつあります。彼女が6才の時にフィギュアスケートに出会いました。それは今から約10年前、2010年のことでした。キム・ヨナ選手がバンクーバー五輪2010で優勝した年です。そのオリンピックでのキム・ヨナ選手の演技にユ・ヨンは魅了されました。そして、フィギュアスケーターの道を志します。もちろん、彼女の憧れの選手はキム・ヨナ選手です。

異国の雰囲気

 ユ・ヨンは韓国人(生まれは韓国)ですが、どこか異国の雰囲気が漂います。彼女の父親の仕事の関係で幼少期をシンガポールなどで過ごしました。彼女が8才の時、韓国に帰国しました。その頃から母親と二人三脚で頑張ってきました。お母さんは彼女のマネージャーであり、(勉強の)先生でもあり、友人でもあります。今季からの練習拠点はコロラド州アメリカ)、日本、そして韓国です。朝に4時間の練習、夕方にも4時間の練習を積みます。そして、夕食後に2時間の練習があります。毎日10時間にも及ぶ練習を行(おこな)っています。そのため、一般の学生のように友達と遊ぶことができません(遊ぶ時間がありません)。彼女の目標はキム・ヨナ選手のようになることです。オリンピック金メダリストを目指しています。その目標に向かってひたすら練習を続けます。

現在のコーチは濱田先生

 韓国選手権2016で優勝した1月に、キム・ヨナ選手の母親(パク・ミヒ)が代表を務める株式会社オールザットスポーツ(All That Sports)と約3年間のマネージメント契約を結びました。確か2018年12月頃までの契約を交わしていました。その後は事務所を変更しています。そして、トム・ザカライセックコーチの元を離れ、濱田美栄(はまだみえ)チームに加わりました。公式には2人のコーチがいます。アメリカ人のタミー・ガンビルコーチ、そして日本人の濱田美栄コーチから指導を受けています。濱田チームに加入してから、試合での3Aの成功率が高くなりました。ユ・ヨン選手の今後に注目が集まります。2022年の北京オリンピックに向けて、新しいスタートをきるシーズンになりそうです。

 

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