コイントス

フィギュアスケートの最新情報や基礎知識などをブログに載せています。スケート業界では知られているものの、はっきりとは語られていないことやフィギュアスケートをする上で大切なことを考えていきます。

キム・ヨナに続く次世代の韓国選手たち

 先日、韓国ランキング大会でキム・イェリム選手が優勝しました。2010年バンクーバー五輪で韓国のキム・ヨナ選手が金メダルを獲得しました。あれから、もうすぐ10年の歳月が経とうとしています。当時、韓国では、キム・ヨナ選手に憧れてフィギュアスケートを始めた選手が多くいたことでしょう。以前、韓国はフィギュアスケート不毛の地でした。現在、その若手選手たちが活躍しています。

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韓国女子三銃士

 フィギュアスケート界の韓国女子三銃士と呼ばれているユ・ヨン選手、イム・ウンス選手、キム・イェリム選手がいます。ユ・ヨン選手は、2016年の韓国選手権で史上最年少(11才)で優勝し、世間を驚かせました。また、今季グランプリシリーズのスケートカナダ戦でトリプルアクセルを着氷し、銅メダルを獲得しました。イム・ウンス選手は、2017年の韓国選手権で優勝しています。昨季グランプリシリーズのロステレコム杯キム・ヨナ選手以来、グランプリシリーズ(シニア)でメダル(銅)を獲得しました。昨季の世界選手権で10位になり、韓国内で期待されています。

韓国の新星

 この三銃士の他に、台頭している選手がいます。韓国の新星、イ・ヘイン選手です。イ・ヘイン選手は、今季ジュニアグランプリシリーズで2戦とも優勝しています。ジュニアグランプリファイナルでは5位でしたが、先日の韓国ランキング大会では、ジュニア選手ながら、シニア選手に混ざり、キム・イェリム選手に続く2位です。

韓国の二大国内大会(韓国選手権と韓国ランキング大会)

 12月に行われた韓国ランキング大会は、韓国選手権とは別の大会です。韓国選手権は来年1月に開催されます。韓国ランキング大会は、来年の四大陸選手権、冬季ユニバーシアード大会、アジア冬季競技大会などへの出場選手の選考を兼ねています。それに対して、韓国選手権は世界選手権への出場選手の選考になります。この2大会の結果から、来季の国家代表選手が選ばれます。韓国では、ブロック(地区)大会などの地域大会がありません。

 かつて、キム・ヨナ選手と共に2014年ソチオリンピックに出場したキム・ヘジン選手は、2010年から2012年まで韓国選手権で優勝しました。キム・ヨナ選手とキム・ヘジン選手とソチ五輪に出場し、今年の6月に引退を発表したパク・ソヨン選手は、2015年の韓国選手権で優勝しました。パク・ソヨン選手の最後の試合は、昨季の冬季ユニバーシアード大会でした。

 お隣の国、近いようで遠い国、韓国。日本選手のライバルになる選手が増えてきました。かつての浅田真央選手とキム・ヨナ選手のような時代が再び訪れるでしょうか?10年の時を得て、キム・ヨナ二世たちがキム・ヨナ選手と同じ道を歩み始めています。

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