「100日後に死ぬワニ」の感想、そして気づかされたこと

 昨年2019年12月12日から、きくちゆうき(作者)が「100日後に死ぬワニ」という4コマ漫画をTwitterで投稿(発信)していました。1日目、主人公のワニ(たぶん男?)はテレビを見ながら大笑いしている画から始まります。このワニは100日後に(自分が)死ぬことを知らないのです。2日目にして、一年待ちの雲ぶとんを通販で注文してしまうのでした。そして3日目、赤信号で横断歩道を渡ろうとしているヒヨコがいました。それを見た主人公ワニは、トラックにひかれそうになっていたヒヨコを助けます。そんな感じで、このワニの日常100日間が描かれています。主人公のワニは、友達かつ仲間思いで、お年寄りに席を譲ったりと優しく良いワニなのです。ラーメンが好物です。この動物界でも仕事や恋人などの悩みがあります。

 5日目に主人公ワニの友達のネズミが大事故に遭います。人はそんなに簡単に死なないよ、とネズミの言葉にワニは(他人事だと思って)笑っているわけです。この時、死まであと95日。6日目、ワンピ漫画の最後(最終回)が気になり、早く読みたいと思っている主人公ですが、最後が分かる時には、ワニはその世にいないのです。47日目、ドクターアニマル2映画が今春に公開される予定で、それを楽しみにしているワニですが、その時にワニは生きていないのです。この時、死まであと53日。

 ワニ(男)はCAFE・CAFE(喫茶店)でアルバイトをして働いていました。そこで先輩のワニ(女)も働いています。そしてワニ男は、その先輩のワニ女が好きなのです。28日目、テレビゲームで友達のネズミと一緒に死ね死ねと言いながらゲームを楽しんでいますが、この時、死まであと72日。29日目、3時間のDVDを観終わり、あっという間に感じているワニ男ですが、30日目カップラーメンの3分は長く感じるのでした。ワニ男はワニ女になかなか告白できません。そんな中、34日目、ワニ男がいつも(ワニ女を)誘ってくるから困っている、とワニ女が誰かと話しているところを目撃します。そして、ショックをうけるワニ男。8日目、小さな子供をあやすワニ男、それをワニ女の視点から36日目に描かれています。そしてワニ女は(ワニ男に対して)キュンとするのでした。ワニ女はワニ男に好意を寄せ(好きになり)始めていました。しかし、そんなことを知らないワニ男は40日目にCAFE・CAFEのアルバイトを辞めてしまいます。また、友達(親友?)のネズミとワニ男の友情が素敵です。ネズミが元気がない時はワニ男が励まし、ワニ男が元気がない時はネズミが励まします。

 50日目に友達のモグラモグラ?)が働いているリサイクルショップのアルバイトに、(一緒に働くように)ワニ男を誘います。55日目、そのモグラはそのアルバイトを辞めることをワニ男に伝えます。そして、辞める前に同じバイト先の(好きな)イヌに告白します。56日目、その告白がうまくいき、モグラはハッピーボーイになります。63日目、ガチャガチャで黄色いタコのキーホルダーを3つ得ます。そして、友達2人(ネズミとモグラ)に1つずつあげることに決めます。その後、ワニ男は(ワニ女に)告白しないことをCAFE・CAFEのアルバイトを辞めた後から悩んでいました。65日目に(ワニ男が)ワニ女に告白するように、モグラの彼女であり同じバイト先のイヌから、背中を押されます。71日目、3日目に命を救ったヒヨコがニワトリに成長していました。その後、モグラがバイトを辞めて就職したことから、ワニ男もなりたかった(やってみたかった)プロゲーマーを目指すことになります。なんだかんだでデートの末、84日目でワニ男はハッピーボーイになります。ワニ女とカップルになったという意味かな(?)。しかし、幸せは長くは続かないのです。この時、死まであと16日。87日目、ワニ男は友達のネズミとゲーム大会に出場しましたが、うまくいかなかったようです。そして、帰り道に次の大会の話をしていますが、次はありません。死まであと13日。88日目、先輩ワニ女からもらったゲーム機を友達のネズミに自慢します。そして、(自分が)死んだらあげる、とワニ男は口にするのでした。ネズミは何かを察したのか、冗談でもそれを言うな、と返します。92日目、一年待ちの雲ぶとんが手に入ります。それはモグラが営業先でもらったもので、ワニ男に譲りました。ついに、ラスト100日目(3月20日)、ワニ男は予定通り、亡くなります。

 私がこの4コマ漫画を知ったのは、最終回(100日目)の頃だったため、1日目から一気に見ました。主人公が良心的であり素敵なワニなのです。特別なことはない動物界の日常が描かれています。その世界は二次元の世界なので、ワニ男は亡くなったとしても、インターネット上には残っていますから。

 善人ほど早死にする、と言われます。最終回は、満開の桜の木々の下で、みんなでお花見をする予定でした。しかし、ワニ男は現れません。ワニ男は事故に遭った模様です。ヒヨコを助けるために。たぶん、3日目と同じような状況だったのでしょう。3日目はヒヨコの命を救うことができましたが、今回(100日目)は、身代わりになってしまいました。ワニ男が死亡しなくとも、そのヒヨコが亡くなっていたかもしれません。

 人はいつ死ぬか分からない、死ぬ時は分からない、死ぬ時期を選べない、という結論に。と私は思いました。私たちはワニ男の死亡日を知っていますが、主人公ワニ男は、まさか自分が死ぬとは思ってもいないため、いつも通りの生活を送っているわけです。ボーイと漫画に描かれているので、たぶんワニ男は少年でしょう。若くして亡くなったのかもしれません。

 この世界で、いつ事故に遭うか、それは誰にも分かりません。(交通)事故以外では、病気で亡くなるかもしれません。新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者が散発的に発生し、国内でも世界でも増加傾向にあります。明日は我が身。みんな各々、(自分は)大丈夫と思っているかもしれませんが、大丈夫という保証はどこにもありません。過剰な心配は禁物ですが、死はいつ訪れるか分かりません。新型コロナウイルス感染者たちは、まさか自分たちが感染するとは思ってもいなかったでしょうし、まして死亡するとは予期していなかったことでしょう。

 100日、長いようで短いです。子供や学生の頃より、大人になった今の方が同じ時間を過ごしていても早く(短く)感じます。年々、時間が早く感じ、10代よりも20代の方が時間の経過が早く感じます。地球の歴史(約46億年)、人類の歴史(約700万年)からすれば、たとえば一人一人の人生100年間はちっぽけなものでしょう。そんなことを考えていると、(私が)いま悩んでいることもちっぽけなことに思えてきました。人間の最後が死ならば、楽しく生きた方が良いでしょう。やってみたいことがあれば、やってみる方が良いでしょう。一人一人、この世に生まれてきた意味があるのです。理由があり、この世界に誕生しているのです。この「100日後に死ぬワニ」の漫画から、いろいろと考えさせられました。

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