コイントス

フィギュアスケートの最新情報や基礎知識などをブログに載せています。スケート業界では知られているものの、はっきりとは語られていないことやフィギュアスケートをする上で大切なことを考えていきます。

フィギュアスケートのシニア年齢制限引き上げについて、グランプリシリーズ2022他

 フィギュアスケートのグランプリシリーズが始まっていますね。現在、ロシア・ウクライナ戦争が理由で、今季のグランプリシリーズ2022にロシア選手とベラルーシ選手は出場が許可されていません。昨季の世界選手権2022以降、国際大会にロシア選手が出場することを国際スケート連盟ISUは許可していません。これもロシアへの制裁の一つです。国際オリンピック委員会IOCの勧告による措置だと国際スケート連盟ISUは説明しています。除外されたロシアは、ロシア国内でロシア選手のためのグランプリシリーズを開催しています。カミラ・ワリエワやアレクサンドラ・トゥルソワなど、有力な選手が出場しています。国際スケート連盟ISUは、現在のロシア・ウクライナ戦争を理由にグランプリシリーズ・ロシア杯と、中国における新型コロナウイルス感染症の衛生状況を理由にグランプリシリーズ・中国杯を予定通り開催できないと判断しました。グランプリシリーズ・中国杯の中止は昨年に続き、2年連続です。その代替に第4戦はイギリス大会に、第6戦はフィンランド大会になりました。

個人的にロシア勢がグランプリシリーズ・ファイナルに出場しないことに非常にショックを受けています。終戦しない限り、スポーツの世界で国際的なロシア選手の活躍を目にすることは難しいでしょう。毎年、この時期はフィギュアスケートを楽しみにしていたのですが、気持ちが塞がり、どんよりしています。

 

 北京五輪2022で禁止薬物問題が起こり、年齢制限改定の声が多く寄せられました。国際スケート連盟ISUは今年6月、シニアの年齢制限を15歳から17歳に引き上げる旨を発表しました。今季2022-23年は現行のルール変更はありません。来季2023-24年は16歳に、再来季2024-25年以降は17歳に、段階的に適用するとしています。フィギュアスケートのみならず、スピードスケートやショートトラックシンクロナイズドスケーティングにも適用されます。2026年開催予定のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪では、17歳以上の競技選手に出場資格が与えられることになります。

シニアの年齢制限改正について、選手の体や心を(心身ともに良好な状態を)守るためと国際スケート連盟ISUは説明しています。未成年の発育や発達、傷害予防を優先する目的でしょう。

 

 私が注目している選手がいまして、フィギュアスケートファンであれば、すでにご存じでしょう。島田麻央ちゃん!!あの浅田真央と同じ名前で、なんだか縁を感じますね。日本女子で唯一4回転トーループを跳びます。昨年の全日本ジュニア選手権2021を観戦しまして、麻央ちゃん一人だけ他者よりずば抜けていました。全てのバランスが良く、才能の塊を感じました。一つ懸念することは、彼女は低空ジャンプの傾向があります。体が成長して大きくなると、低空ジャンプでは回転数の問題や他にもジャンプの精彩に影響が及ぶ可能性があります。ある程度、ジャンプに幅や高さがあれば、体の成長後も問題なくジャンプを跳ぶことができる場合が多いです。そこだけが少し心配ですが、彼女はフィギュアスケートに必要なものをほぼもっているので、注目すべき選手の一人でしょう。今後の活躍に期待しています。

シニア女子は、日本では坂本花織の一強時代到来かなと思っています。あの彼女の流れるようなジャンプは真似しようにもできませんよ。エッジに対して体重移動が上手で、スケート靴と足が融合しているかのような扱い方です。加えて、ジャンプの幅もあり、高さもあり、流れもある。ジャッジから良い評価を得られる要素が多々あります。今年はヘアスタイルをショートカットにしましたね。とても素敵です。前髪の部分を編み込みにすると、より可愛いのにと思いながら見ていました。今季の坂本の活躍にも期待しましょう。

 

 

※ 今回のシニア年齢制限改定により、残念ながら、島田麻央は、2026年開催予定のミラノ五輪には出場できません。

TOPに戻る