今年もスケートの季節がやってきました。2021年10月22日からフィギュアスケートグランプリシリーズ2021が始まります。グランプリ(GP)シリーズは、国際スケート連盟(ISU)の大会です。10月~11月にかけて、全6試合が行われます。その後、12月にグランプリ(GP)ファイナルが行われます。
GPシリーズは全6戦ありますが、選手一人2戦まで出場できます。昨シーズンや過去の成績によって出場する選手が決められます。各々の大会で成績(順位)によってポイントが与えられます。その合計ポイントの上位6人がGPファイナルに出場できます。GPファイナルはシリーズの決勝戦であり、今年は特に大切な大会です。というのも、来年2月に開催予定の北京五輪2022に関係しているからです。
日本選手は男女3人ずつ、北京五輪に出場できます。GPファイナル2021で優勝した選手、全日本選手権2021で優勝した選手は五輪代表に選出されます。ファイナルの結果によって代表選考に大きく影響します。まず、ファイナルに出場するには、シリーズで良い成績を収めなければなりません。シリーズやファイナル、全日本での結果、今季の成績が考慮され、五輪につながります。
グランプリ大会は国際大会ですから、今シーズンのプログラムがどのような評価を受けるのかなど、選手にとっては、世界での自分の位置(順位)などを知ることができます。その試合結果によっては、今後の練習ポイントが分かってくるでしょう。強みや弱み、どの要素を磨く(強化する)必要があるのかなど、改善点など、手応えを感じることができるでしょう。
フィギュアスケートは採点競技ですから、オリンピックシーズンのグランプリ大会で人々の心を掴むような、心に残るような、素敵なプログラムだなと、審判員から感じてもらうことも大事ですね。
昨年のグランプリファイナルは新型コロナウイルスの影響で中止になりました。昨年のグランプリシリーズもいろいろと制限があり、本来のGP大会とは程遠いものになってしまいました。実質、2年ぶりの開催です。日本男子選手は、羽生結弦選手や宇野昌磨選手の活躍に期待したいです。羽生選手は2013~2016年までGPファイナル四連覇しています。その翌年の2017~2019年までネイサン・チェン選手(アメリカ)がGPファイナル三連覇中です。(GPファイナル2020中止。)今季(2021年)はどうなるのか、楽しみですね。日本女子選手は強力なロシア勢に対抗できるか注目です。
グランプリシリーズ2021
大会 | 日程 | 開催地 | |
第1戦 | スケートアメリカ | 10/22~24 | ラスベガス |
第2戦 | スケートカナダ | 10/29~31 | バンクーバー |
第3戦 | イタリア大会 ※ | 11/5~7 | トリノ |
第4戦 | NHK杯 | 11/12~14 | 東京 |
第5戦 | フランス杯 | 11/19~21 | グルノーブル |
第6戦 | ロシア杯 | 11/26~28 | ソチ |
※第3戦は中国杯の予定でしたが、国際線の制限や昨今の情勢などから代替地のイタリアで開催されることになりました。
グランプリファイナル2021
日程:12/9~12日
開催地:日本(大阪)
全日本選手権2021
日程:12/22~26日
開催地:日本(埼玉)