ロシア選手権2019/2020の総括、男子はアリエフ選手、女子はシェルバコワ選手が優勝!

 昨年末に行われたロシア選手権、女子シングルがもの凄い結果になりました。ある程度は予想できたことでしょう。ただ国内大会のため非公認ながら、得点に驚きを隠せませんでした。女子シングルでショートプログラム、フリープログラム、そして総合結果、各1位の女子選手がロシアの男子シングル選手よりも得点が高いのです。信じられません。ある意味、ハプニングです。

 女子シングルのSP1位は、アリョーナ・コストルナヤ選手で得点89.86、男子シングルのSP1位は、マカール・イグナトフ選手で得点88.88。女子シングルのFS1位は、アンナ・シェルバコワ選手で得点181.94、男子シングルのFS1位は、アルトゥール・ダニエリヤン選手で得点177.70。総合結果、女子シングル優勝は、アンナ・シェルバコワ選手で合計261.87、男子シングル優勝は、ドミトリー・アリエフ選手で合計260.98

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 男子と比較すると、結果は僅差なのですが、しかし、男子超えは事実であります。シェルバコワ選手がSPとFSともに完璧に近い演技で優勝しました。FSで4回転ルッツを2本着氷しました。そして4回転フリップにも挑戦しました。回転は足りていましたが、惜しくもステップアウトしてしまいました。緊張を感じさせない穏やかさ、音楽に重なるスケートの表現が豊かでした。まさに圧巻でした。

 コストルナヤ選手も凄かったです。後半までスピードがほとんど落ちず、ひざと足首をよく使い、全体的に勢いが感じられました。トリプルアクセルをSPとFSで3本成功しました。ほぼノーミスの演技でしたが、技術点でシェルバコワ選手を下回りました。

 アレクサンドラ・トゥルソワ選手は、SPとFSともに3位、総合も3位でした。FSで演技前半の4回転ジャンプ3本を失敗してしまいました。トゥルソワ選手らしくないミスでしたが、それでも合計226.34です。これまでの基準であれば、226点も出せば優勝していたでしょう。これだけ高得点を出しても優勝できないロシア選手権。4位5位6位の選手も十分すごいのです。感覚が麻痺してしまいますが、今大会の4位から6位のような得点であれば普通は表彰台を狙えるのです。ロシア以外の国内大会であればの話ですが。

 ロシアは、かつてないほどの強豪揃いです。今大会で表彰台の3選手が、もしそれぞれが別々の時代を生きていたならば、その各々の時代でトップになっていたかもしれません。この3選手が同じ時代を生きていることは偶然なのか、それとも必然なのか、はたまた運命なのでしょうか?ロシアは3枠ですから、3選手が欧州選手権と世界選手権に出場できます。他に、エフゲニア・メドベデワ選手やエリザベータ・トゥクタミシェワ選手、欠場したアリーナ・ザギトワ選手など、(シーズン後半の)世界の舞台から外すには惜しい選手がロシアには揃っています。

 これでシェルバコワ選手が二連覇しました。4回転をものにしないと勝てない時代が到来したのだと確信しました。今シーズン前半までは、キツネにつままれたような気持ちで演技を観ていましたが、何かがパチンと弾けました。ザギトワ選手もメドベデワ選手も出場しない世界選手権を想像していませんでした。ロシアの新星トリオを上回る選手は現れるのでしょうか?このロシア女子の独走が今後も続くような気がしてなりません。ロシアでジュニア選手より若いスケーターたち数人が、すでに4回転を習得していると耳にしました。これはまだ序の口なのかもしれません。この先も女子シングルのレベルは上がり続けると予想します。

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