正解は、図形を意味しています。スケート靴で氷上を滑ると、線が残ります。その線を使い、形を描きます。スケート靴のエッジで氷上に図形を描いて遊んでいて、それがのちに競技になりました。決められた図形の上をいかに正確に滑ることができるか、という競技でした。1990年に廃止されてしまいましたが、1988年カルガリーオリンピックでは、氷上に図形を描く競技、コンパルソリーフィギュアが行われていました。当時は、伊藤みどり選手がこの競技を真剣に練習していました。滑った後にできるマルの字や、八の字などの図形を描き、その正確さを競うものでした。以前はショートプログラムとフリープログラムの他に、このコンパルソリー競技がありました。
明治時代、氷が張った五色沼(宮城県仙台市)で外国人たちがスケートを滑り始め、アメリカ人のデブィソンが子供たちにフィギュアスケートを教えたことが始まりと言われています。これについては諸説あり、北海道という意見もあります。
喜びのキスや感動の涙、そして悔し涙など、キスとクライのドラマが展開される場所として「キス&クライ」と名付けられました。
自分の演技(出来)が悪過ぎて、発表を待たずに帰りたい選手もいるでしょう。演技が終わり、キス&クライに行って座らないと罰金が科されます。テレビ(カメラ)の関係で採点を出す時に映す人がいなくなると困るのです。
はい、超一流選手でも目は回ります。目は回りますが、1.5秒ほどで元に戻ります。子供の頃から回る訓練をしているので、例え目が回ったとしても、日頃の練習の成果で、すぐに回復できるのです。
始めは大きく伸ばしていた腕を小さく畳み込むように、手と足を広げていたものを徐々に縮めていくことによって一つの軸に集めます。そうすることで、分散していた軸が一本に縮まってくることで速くなっていきます。スピンをする時は、体を中心とした軸が作られます。広げている手足を体に近づけることで、重心が回転軸に近づき、速くなるのです。
緩急を付けているかというところがポイントです。回転の速度でも、速かったスピンを遅くすると点数にはなりません。途中から速くなるスピンは、レベルを上げる要素になり、審判から高い評価を得ることができます。
審判は、跳ぶ前から跳んだ後までの一連の流れを見ています。高さがものすごくあっても、跳んだ後のスピードが極端に落ちてしまったり、跳ぶ前のスピードがないと、マイナスの評価になってしまう可能性があります。ジャンプは高さも大切ですが、いかにスピードにのったまま跳び、着氷した後も流れにのっていられるかが重要になってきます。跳ぶ前や着氷した直後に勢いが止まってしまうジャンプは、演技の流れを悪くしてしまうので、マイナスの評価になってしまいます。ジャンプの高さも重要ですが、ジャンプ前後のスムーズな流れも重要な要素だったのです。