コイントス

フィギュアスケートの最新情報や基礎知識などをブログに載せています。スケート業界では知られているものの、はっきりとは語られていないことやフィギュアスケートをする上で大切なことを考えていきます。

期待されるグレイシー・ゴールド、その背景には(その2)

前回からの続きです。

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 (その1)でグレイシー・ゴールドには双子の妹がいて、妹のカーリー・ゴールドはフィギュアスケート界で活躍する選手にはなれなかったことを綴りました。やはり双子ですから比較されます。グレイシーが陽であれば、カーリーは陰でしょう。彼女の周囲の人々は言います。いつもカーリーはグレイシーの陰になると。カーリーはグレイシーよりも才能が無く、日の当たらない選手であると。のちにカーリーはそのことに対して、彼らは正しかったと答えました。そして、その周囲の人々はカーリーにグレイシーとは違う方向(道)へ、スケートとは異なる趣味を探すように助言しました。このような周りの助言に耳を傾けることは大切だと思います。こういう風に助言したり提案する人々に罪はありません。

 カーリーは2016-17年のシーズンが始まる頃に現役引退を発表しました。彼女の最後の大会は全米選手権2016でした。その年の秋から大学生になり、スポーツ以外で新たなキャリアを歩んでいます。周りから助言や提案があっても、彼女は2016年までスケート競技を続けました。その中で多くの葛藤や困難、失望などがあったことでしょう。夢半ばで諦めることもできたでしょう。途中で諦めることは継続することよりも簡単です。しかし、悔いが残ることもあります。納得せずに半ば諦めてしまうと後悔することもあります。周りに流されてしまうと、悔いが消えないでしょう。たとえそれが正しかったとしても。このカーリーのように、彼女の周囲の人々が言っていることが正しかったとしても、夢半ばで諦めることなく、納得した上で彼女は現役を引退しました。カーリーの目標は(シニアの)全米選手権に出場することでした。彼女はいつも全米選手権に出場するレベルに届かず、あともう少しのところだったのですが、ついに2015-16年シーズンの全米選手権2016に出場することができました。もちろん、双子のグレイシーと一緒に。その大会の優勝者はグレイシーでした。カーリーは目標(夢)を達成し、競技人生に幕を下ろしました。

 自分の意志や決定ではなく、他人に言われるがままに流されて決断してしまうと、後に人生を振り返った時に悔いが残るかもしれません。納得して満足した上で決断することが大切なのです。これは諦めるなと言っているわけではありません。悔いが残らない競技人生を送ることが大切です。たとえ良い結果を残せなかったしても、一生懸命に努力して、全力を尽くしてやり遂げることができれば、納得できるものになるでしょう。一人一人、夢や目標は違って当たり前です。双子であっても、この世界に同じ人間はいませんから。

 

次回に続きます!

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