コイントス

フィギュアスケートの最新情報や基礎知識などをブログに載せています。スケート業界では知られているものの、はっきりとは語られていないことやフィギュアスケートをする上で大切なことを考えていきます。

フィギュアの各大会の違い、オリンピック、世界選手権、グランプリなど

 フィギュアスケートは他のスポーツに比べて、競技人口が少ないスポーツです。ルールを知らなくても楽しむことはできます。今回はルール以外の質問に答えてみたいと思います。最も多い質問が「スピンで目は回りますか?」です。目が回りにくい選手はいますが、人間ですから目は回ります。下記「フィギュアの疑問」でも答えています。

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大会がいくつもありますが、どの大会が重要ですか?

 どの大会も重要です。地方ブロック大会で良い成績を収めなければ、東日本・西日本選手権へ出場できませんから。その選手によって重要な大会は異なるでしょう。国内大会では、全日本選手権が国内で最も大きな試合になります。その全日本選手権の結果で世界大会への出場者が決まります。

 誰もが憧れる大会、それはオリンピックでしょう。どの選手にとっても最終目標が五輪であることは間違いありません。4年に一度のイベントでもありますから、フィギュアスケーターにとってはオリンピックは特別な舞台です。そこでの経験は大きな財産になります。フィギュアの世界ではオリンピックですが、テニスの世界では、五輪よりも毎年の四大国際大会の方が重要性は高いです。その中でもウィンブルドン選手権は歴史が長いこともあり、テニスプレイヤーにとっては誰もが憧れる夢の大会ですね。ゴルフの世界でも五輪はそれほど重要視していないといいますか、そのスポーツによって重要な大会の位置づけが異なることは確かです。重要でないというと誤解が生じるかもしれませんが、そういう意味ではありませんよ。スポーツによって目標が違うということを言いたいのです。

 国際大会では、世界選手権はワンシーズン(1季)で最も大きな試合です。一年を締めくくる大会でもあり、この大会の優勝者は世界一の称号を与えられます。グランプリファイナルも世界トップを競う大会です。その前にグランプリシリーズがあります。毎年10月~12月にかけて開催される大会がグランプリシリーズです。シリーズは全部で6大会あり、開催国が決まっています。開催国は、アメリカ、カナダ、フランス、中国、ロシア、日本です。そして12月半ばに行われる大会がグランプリファイナルです。ファイナルは誰もが出場できるわけではなく、グランプリシリーズ各大会での結果より上位6人のみが出場できます。グランプリシリーズでは、順位ポイントがあります。1位は15ポイント、2位は13ポイント、3位は11ポイント、4位は9ポイント、5位は…etc、とそれぞれポイントが決められています。そのシリーズ(2大会の)合計ポイントによってファイナルに進出する上位6人が決まります。平等にファイナル進出が目指せるように、選手のレベルや世界ランキングなどを考慮し、シリーズ各大会に選手が招待されます。グランプリファイナルの開催国は毎年変わります。今シーズン(2019年)は、イタリア(トリノ)でした。その後、12月下旬全日本選手権が開催されます。そして、2月に四大陸選手権(1月に欧州選手権)、3月に世界選手権と続きます。その他にチャレンジャーシリーズ(CS/国際大会)があります。世界選手権や四大陸選手権、グランプリがA級大会とすれば、こちら(チャレンジャーシリーズ)はB級大会になります。大きな試合前の調整であったり、力試しで出場する選手が多いです。

 欧州選手権は、ヨーロッパ州の選手が出場する国際大会です。日本人選手にとっての四大陸選手権と位置づけは同じです。日本代表選手は欧州選手権に出場できません。今年のヨーロッパ選手権2020はオーストラリア(グラーツ)で1/20~26の日程で開催されました。欧州選手権は、ユーロ選手権やヨーロッパ選手権とも呼ばれています。欧州選手権四大陸選手権の説明は下記に載っています。

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