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フィギュアスケートの最新情報や基礎知識などをブログに載せています。スケート業界では知られているものの、はっきりとは語られていないことやフィギュアスケートをする上で大切なことを考えていきます。

キス&クライでの秘密話?滑走順やヘアメイクなど

フィギュアの不思議について質問に答えてみます。

試合での一番良い滑走順は何番目ですか?

 選手の(世界)ランキングや成績を考慮して、グループを作ります。このグループ、公式戦では6人で1グループになります。選手をいくつかのグループに分け、試合の途中で氷の表面を整える(整氷)時間が設けられます。スケート靴の刃(エッジ/ブレード)で氷の表面を削りながら滑るため、リンクはデコボコになります。その凹凸(おうとつ)を整える時間が6分間練習の前にあります。この6分間練習、演技前の最終調整をするためのものです。氷の感触を確かめること、体を温めること、そして衣装(コスチューム)を着用しての動きなどを確認します。よく解説者が良いイメージで6分間練習を終えることが大切だと言います。その練習を見ていると、左回り(反時計回り)にリンクの周りを滑りながら選手は練習しています。

 個人的に、グループの中で最終グループ有利だと思います。審判員(ジャッジ)は最後まで点数に余裕といいますか、ゆとりを残しています。演技が終了した選手ごとに採点されますから、滑走順が早いと高得点が難しいです。最終滑走者が近づくにつれ、観客も盛り上がります。そういう点でも最終グループが有利でしょう。

 そのグループの一番良い滑走順は、これは何とも言えませんが、最後の順番になるにつれてプレッシャーの重みが増していくでしょう。そのグループの一番目滑走が良いという選手もいますし、選手によって様々です。個人的には、4番目が良いかと。体が冷めず、6分間練習からの集中が途切れない4番目を私は好みますが、どの順番でも集中力を最後まで保つことが勝つためには大切です。

演技後の「キスアンドクライ」で選手とコーチは何を話しますか?

 コーチは選手に「お疲れ」や「頑張ったね」といった言葉をかけているのかと。(技の)出来の良し悪しや全体的にどうだったかなど、ざっくりとした感想といいますか、その演技を観た評価を選手に伝えているのでしょう。細かいこと、試合後の分析などは、きちんと時間を設けてコーチ陣と録画を見ながら確認するので、あの場(キスアンドクライ)は、結果(採点)を待つ場です。

選手のヘアメイクは誰がしますか?

答え:ほとんどの選手が自分(選手自身)でしていると思います。

 試合前にホテルなどでヘアメイクする選手が多いでしょう。髪型や赤色の口紅などは、会場では遠くから(ジャッジの席から)でも確認できますが、顔全体のお化粧は遠くからは目立ちません。メイクが試合(点数)に影響するか分かりません。ただ、カメラ(テレビ画面)映えや選手の気持ちを高める効果はあるでしょう。余談ですが、オリンピックの選手村には美容室があります。

 自分以外にも付き人マネージャーなど)がセットしてくれることもあるでしょう。エテリ・トゥトベリーゼコーチは、試合での教え子(ロシア選手)のヘアメイクをすることがあると聞いたことがあります。ロシアのトゥルソワ選手は、お母さんが(彼女の)長い髪を結(ゆ)いてくれると話していました。

www.figfigure.com

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