羽生結弦選手のジャンプを研究する、ロシア女子選手たちを参考に

チーム・ブライアン

 羽生結弦(はにゅうゆづる)選手は、カナダ(トロント)にあるクリケットクラブに所属しています。オーサー率いるチーム・ブライアンの一人です。オーサーコーチの他に、ジスラン・ブリアンコーチ(カナダ出身)がこのクラブに所属しています。
 彼のコーチであるブライアン・オーサーコーチ(カナダ出身)は、トリプルアクセル(3A)を武器にした最初の選手でオリンピックで2度の銀メダリストに輝いています(サラエボ五輪1984カルガリー五輪1988)。オーサーは、「ジャンプの魅力は、美しさ、軽やかさ、パワー(迫力)、そして何より見た人に感動を与えるものでなければならない。」と。彼のチーム(チーム・ブライアン)では、無駄な力を使わないジャンプ、ステップからのジャンプ、着氷後の流れやクオリティにこだわっていると言います。いかに美しくジャンプするかを大切にしています。「ユヅルのトリプルアクセル(3A)は芸術的だ。」とオーサーは語りました。私もそう思いますよ、オーサー!オーサーとジスランは、「ユヅルの身体的な感覚をサポートすることと、ケガのないシーズンを過ごすことが私たちの役割だ。」と。

新採点方法

 平昌五輪(2018年2月)後の大きなルール改正で、男子FS(フリープログラム)の演技時間が変わり、ジャンプ要素も8つから7つへ変更されました。また、エレメンツのGOE(技の出来映え)が増減3点の7段階(-3~+3)から増減5点の11段階(-5~+5)へ変わりました。質の高さが重要視されるようになりました。羽生選手に有利かと。彼は+5に近い質の高いトリプルアクセル(3A)や4回転トゥループ(4T)を成功しています。技術の質を磨き続けています。4回転の基礎点は非常に高く、クリーンに着氷することで+5に値する加点を得ることができます。フィギュアスケートは10年~20年で大きく進化しています。評価に「つなぎ」の項目が明記されたことにより、選手の意識が変わりました。ルールが変更されたことで、選手たちが成長することができたのかもしれません。ルールが変更されると、その新しい採点方法で高得点を出すためにコーチを含め、選手は対策や作戦を立てて練習に励みます。こうして選手が努力を重ねることで成長(進化)につながるのでしょう。

羽生ジャンプとは

 ロシア女子選手が4回転を跳ぶ時代になりました。彼女たちはもの凄いスピード(助走)を活かし、氷上で回転を始めながら離氷するという新しい技術を得ています。現在は、ギリギリの回転で転ばずに着氷する(降りる)技術が研究されています。

 空中に跳び上がる前に氷上で回転する跳び方の他に、あまりスピードを出さずに真上に飛び上がることで回転軸をブレることなく降りる跳び方があります。羽生選手はこのタイプです。そして、あまり力を使わずに跳ぶことを理想としています。彼はシーズンオフにハーネスを使用し、4回転アクセル(4A)や5回転ジャンプに挑戦していました。ハーネス(補助器具)とは、選手の肩に補助具を取り付け、釣り竿のような道具で吊りあげます(上に引っ張ります)。踏み切りと同時に引き上げ、回転軸を体験させます。この滞空時間を長く保つことで回転感覚を学びます。物理学的には、回転が多ければ多いほど、回転速度を上げる、飛距離を出す、高さを出すように、空中での時間が多く必要になります。前人未到の4回転アクセルに一番近い存在はユズルだと、オーサーは言います。

 

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