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国内大会最高峰の全日本選手権、新時代の幕開け

 さて、今年も残り約2週間となりました。今週から年に一度の全日本選手権が始まります。正式名称は、(第88回)全日本フィギュアスケート選手権大会で、国内大会の最高峰です。なぜ、全日本がそれほど重要なのかと言いますと、ただ単に日本一を決める大会だからではありません。来年に行われる国際大会の四大陸選手権かつ世界選手権への出場選手の選考を兼ねているのです。

 誰でも全日本に出場できるわけではなく、出場資格を得た、限られた(選ばれた)選手のみ出場しています。その道のりは長いのです。ブロック(地区)大会を通り、東日本・西日本選手権を通り、全日本選手権(全国大会)へと進みます。今年の全日本選手権は、東京都渋谷区にある国立代々木競技場で12/19~22に開催されます。

 昨年の全日本女子で、優勝した坂本花織選手、準優勝の紀平梨花選手、3位の宮原知子選手、この上位3選手はシード権が与えられています。ですから、今年は予選なしで出場できます。他に樋口新葉選手、本田真凜選手もグランプリシリーズ等の国際大会と国内大会(ブロック大会など)が重なったため、これらの予選は免除されました。よって、今年は女子5選手が予選を免除されています。白岩優奈選手は近畿ブロック大会に出場し予選を通過しましたので、西日本選手権への出場資格がありましたが、グランプリシリーズと予定が重なったため、この予選は免除されました。山下真瑚選手は国際大会と中部ブロック大会が重なり免除されましたが、その後、西日本選手権に出場し、予選を通過しています。昨年の全日本で4位の三原舞依選手は近畿ブロック大会を病気のため欠場しましたので、残念ですが、今年の全日本には出場できません。

 昨年の全日本男子で、優勝した宇野昌磨選手、準優勝の高橋大輔選手、3位の田中刑事選手、この上位3選手はシード権が与えられています。ですから、今年は予選なしで出場できます。他に羽生結弦選手、島田高志郎選手もグランプリシリーズ等の国際大会と国内大会(ブロック大会など)が重なったため、これらの予選は免除されました。また、羽生結弦選手は、過去の実績(オリンピック優勝など)から特例にて免除されています。よって、今年は男子5選手が予選を免除されています。本草選手は国際大会と中部ブロック大会が重なり免除されましたが、その後、西日本選手権に出場し、予選を通過しています。高橋大輔選手は来年からアイスダンスに転向しますので、今年の全日本が男子シングル最後の試合になります。

 東日本・西日本選手権の上位者に加え、全日本ジュニア選手権の上位者も全日本(シニア)に参戦します。今季のジュニアグランプリファイナルに出場した佐藤駿選手、鍵山優真選手も出場します。佐藤駿選手はファイナル優勝者ですから、楽しみです。

 羽生結弦選手は、今季のグランプリファイナルで惜しくも2位でしたが、全日本選手権では優勝できるでしょうか?宇野昌磨選手はグランプリシリーズで成績が振るわず、不調のようでしたが、全日本ではどうでしょうか?羽生選手は、2012年から2015年まで4連覇しています。その後3シーズンは全日本を欠場しました。宇野選手はその2016年から2018年まで3連覇しています。宇野選手はディフェンディングチャンピオンですから、4度目の優勝になるでしょうか?それとも、羽生選手が4年ぶり5度目の優勝になるでしょうか?熱い戦いになりそうです。

 

2019/12/19追記

※女子シングル出場予定の白岩優奈選手が怪我により、全日本選手権を欠場すると発表しました。

 

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