昨年に行われたロシカップの成績をまとめてみました。ロシアカップとは、ロシアで開催される国内大会です。
(ロシアでは)フィギュアスケートのシーズン開幕は、テストスケートから始まります。その(毎年恒例の)テストスケートは9月半ば~下旬頃に行われます。その後、ロシアカップが始まります。ロシアカップは日本でいう地区大会のようなものです。今季のロシアカップは10月中旬から12月にかけて全5戦ありました。
昨年は新型コロナウイルスの影響があり、このロシアカップの成績によって、12月下旬に行われるロシア選手権への出場資格の有無が決まりました。ロシア選手権は全日本選手権と同じ位置づけになり、ロシア国内大会の最高峰です。
ロシアカップ2020(シニア女子シングル)
第1戦 | 選手 | 合計 | SP | FS |
1位 | アンナ・シェルバコワ | 246.40 | 82.13 | 164.27 |
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2位 | Anna Frolova | 206.01 | 68.19 | 137.82 |
3位 | マイア・フロミフ | 192.62 | 69.28 | 123.34 |
第2戦 | 選手 | 合計 | SP | FS |
1位 | アレクサンドラ・トゥルソワ | 240.59 | 75.77 | 164.82 |
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2位 | カミラ・ワリエワ | 233.70 | 85.10 | 148.60 |
3位 | ダリア・ウサチョワ | 233.20 | 80.39 | 152.81 |
第3戦 | 選手 | 合計 | SP | FS |
1位 | アンナ・シェルバコワ | 239.91 | 77.47 | 162.44 |
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2位 | ダリア・ウサチョワ | 225.19 | 78.41 | 146.78 |
3位 | エリザベータ・トゥクタミシェワ | 213.26 | 77.36 | 135.90 |
第4戦 | 選手 | 合計 | SP | FS |
1位 | アレクサンドラ・トゥルソワ | 248.63 | 77.42 | 171.21 |
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2位 | アリョーナ・コストルナヤ | 226.31 | 78.15 | 148.16 |
3位 | マイア・フロミフ | 212.72 | 76.89 | 135.83 |
第5戦 | 選手 | 合計 | SP | FS |
1位 | カミラ・ワリエワ | 254.86 | 86.20 | 168.66 |
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2位 | Ksenia Tsibinova | 198.44 | 67.59 | 130.85 |
3位 | アナスタシア・タラカノワ | 195.27 | 64.18 | 131.09 |
今回は異例なため、なぜ異例かと言いますと、グランプリシリーズに出場するような選手は、このロシアカップに出場することは稀なことなのです。しかし、今季は新型コロナの影響があり、グランプリシリーズは一部開催、ファイナルは中止、という状況下で、このロシアカップが開催されました。そのため、今季のロシアカップは、ロシア選手権の予選も兼ねています。(今季は)とても豪華な大会になりました。
アリーナ・ザギトワは(テストスケートに続き)欠場でしたが、エフゲニア・メドベージェワも欠場しました。当初、メドベージェワは出場を予定していました。彼女はテストスケートには出場していましたから。しかし、腰だったか背中を怪我しているため、出場できなくなりました。予定では、第1戦と第2戦に出場することになっていました。その後、新型コロナに感染し、その後のロシアカップにエントリーしていたものの、全て欠場することに。。
アリョーナ・コストルナヤとエリザベータ・トゥクタミシェワは、第5戦に出場予定でしたが、新型コロナ陽性のため、2人とも欠場しました。トゥクタミシェワはナショナルへ進みましたが、コストルナヤとメドベージェワはロシア選手権2020/21を欠場しました。コストルナヤは10月半ば頃からスケート靴の調子が良くないようです。ロシアカップ後のインタビューで答えていました。そのため、彼女は今季、試合でトリプルアクセル(3A)を跳ぶことはありませんでした。